そらのブログ

気ままにゆるりと綴ります

記憶の中のお正月風景

子供の頃のお正月は、それはそれはにぎにぎしくあったように思える。


暮れにはお餅をついて、門には門松作って、国旗を掲げていた。
お正月には「おもて」と言っていた居間座敷に、父が大島紬の着物姿で座っていた。
お正月の料理はお節や雑煮ではなく、「三献」というものです。
お吸い物が二種類。
黒のお椀には7つの食材(昆布、餅、魚、椎茸、蒲鉾、海老、三つ葉)
赤いお椀には鶏で出汁をとったものに5つの食材(大根、ニンジン、鶏肉、ゆで卵、ネギ)
そして、刺身が出ます。
三献が終わったら、父が子供たち一人一人にお年玉の入った袋を渡します。
私たちはかしこまってもらっていた様に記憶している。。


その後は大晦日に食べた豚骨とツワブキや地野菜をふんだんに使った煮物を食べていた。


古き良き時代とはそんな事だろうなぁ。。


それって、母が頑張ってそうしていたんだよね。。


その母も歳と共に料理も簡単になり、作れなくなった。
今では病院のベットに伏している。。



私が代わりに作る様になってからは、徐々に簡単に済ませてしまっている。笑
すき焼き食べたいし、お寿司だって食べたい。節目節目は贅沢したって良いじゃない。


それでも、少しでもお正月気分を味わってもらいたいので、大晦日の年越しはツワブキと豚骨を取り入れた煮物野菜と、お正月の三献らしき(笑)ことは続けている。


娘たちには引き継いではもらえないだろうなぁと思うけど、毎年写真を撮って送っている。